カテゴリ
過去アーカイブ
東洋医学から学ぶ 身体と心を整える 朝ヨガと夜ヨガ
身体と心を整える 朝ヨガと夜ヨガ
ヨガは健康や美容効果だけではなく、心のメンテナス効果もあります。
毎日があわただしく過ぎていく中で、一日の始めと終わりに軽いヨガをベッドでおこなうだけで疲れやだるさが改善されます。
朝にヨガをおこなうことで、身体を目覚めさせます。
夜寝る前にヨガをおこなうと、眠りにつきやすくなります。
季節の変わり目は自律神経が乱れやすくなり、体調が悪くなりがちですが、簡単なヨガを朝と夜の習慣にして、身体のリズムを整えましょう。
目覚めをよくする朝ヨガ
目覚めたばかりの身体はこわばっており、体温も低めです。
ベッドの上でも簡単におこなえるヨガで身体を目覚めさせましょう。
・赤ちゃんのポーズ
お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんのように仰向けに寝て、ひざを立てて両手でひざを抱え、息を吐きながら太ももを胸に引き寄せて1分ほどキープします。
背中を丸めることによってお腹が締めつけられ、胃や腸が活発になり朝の便通がよくなります。
また、このポーズは腰痛の予防と改善のほか、美肌効果もあります。
・ワニのポーズ
仰向けに寝たまま両手を真横に開きリラックスします。
次に息を吸いながら右足を真っ直ぐ上げ、息を吐きながら上げた足を左に倒します。
反対側も足を組み替えて同様におこないます。顔は倒した足と逆方向に向けます。
目覚めてすぐなので身体はあまりねじらず、背中や腰にも力を入れずにおこないましょう。
このポーズは腸の動きを活発にさせるとともに、ウエストまわりをほっそりさせる効果もあります。
・バストリカ(ふいごの呼吸)
バストリカとは鍛冶屋で使うふいごという意味です。
ベッドの上にラクな姿勢で座り、「フッ」と音を出すように鼻から息を吐いて、お腹をへこませます。
次にお腹を前に押し出すようにして息を吸います。吐く、吸うを20回くり返します。
最後に大きく息を吸い、あごをのどに引き寄せて息をしばらく止めてから、ゆっくり息を吐きます。
体内の老廃物やストレスを吹き飛ばすようなイメージで、テンポよくおこなうと心身がスッキリします。
お腹をへこましたり押し出したりすることで、消化器系、呼吸器系、循環器系、神経系統などの働きが活発になります。
毎朝の習慣にすると、フレッシュな気持ちで一日を過ごすことができます。
安眠を誘う夜ヨガ
・横たわった英雄のポーズ
ベッドの上で両足を外側に開いて正座をし、そのまま、ゆっくりと仰向けになり両腕を真っ直ぐ上に伸ばし、1分ほどキープします。
このポーズは、不眠症の改善効果があります。
また、股関節やひざ、足首などの不調を解消する働きがあります。
・子どものポーズ
正座をした姿勢から息を吐きながら両腕を伸ばし、上体を前に倒します。
このポーズは背骨が伸び、腰の疲れがとれます。
・くつろぎのポーズ
仰向けに寝て両足は腰の幅に開き、手のひらを上に向けて身体の横から下に自然に流します。
静かに目を閉じ全身の力を抜いてリラックスします。
このポーズをとると血管が広がり、全身の血流がよくなります。
朝ヨガも夜ヨガも、ベッドの上でもおこなえる簡単なポーズです。
朝と夜、5分ずつおこなう習慣をつけると、代謝が良くなり身体のだるさや疲れが取れやすくなります。
完全呼吸法をマスターしましょう!
ヨガの基本とも言われる完全呼吸法をマスターすると、慢性的な身体の疲れやだるさから解放されます。
次の3つのステップからなる呼吸をおこなうと、心身を理想的なコンディションに近づけることができます。
①まずラクな姿勢で座り、今ある息をゆっくりと吐きます。
シャワーを浴びているようなイメージで気が流れていく感覚に浸ります。
②息が終わりに近づいてきたらお腹をへこませ、お尻を締めながら息を吐ききります。
この時上半身に力を入れないようにします。
③ゆっくりと背筋を下から上の方に伸ばしていきます。
お腹をへこませたまま胸で息を吸っていきます。
「気」が背骨の中を通って上昇し、息を吸い切るときにつむじのあたりから「気」が抜けて行くようなイメージでおこないます。
デスクワークで疲れた時などは、床に座っておこなわなくてもイスに座ったままでも同じ効果が得られます。
また、トイレタイムに立った時でも①~③の呼吸をおこなうと、悪い気が放出され良い気を取り込むことができます。
ポイントは①今ある息を吐き出す②お尻の穴をギュッと締めて息を全部吐ききる③疲れやだるさが取れた感じ、新鮮な酸素をたっぷり取り入れることです。
まとめ
疲れやだるさが慢性的になると、様々な病気を引き起こす原因となってしまいます。
心身共に健やかな日々を送るには、あらゆるストレスをその日のうちに解消することです。
とは言え、朝夕の簡単なヨガで身体や心のすべての悩みが解消するわけではありません。
しかし、一日の始めと終わりに「身体と心を整える」といった意識を持つことで、「脳はヨガをおこなうと心身ともにリラックスできる」と思いこみます。
朝夕に時間が取れない人は、せめてスキマ時間に完全呼吸法をおこない、酸素をたっぷり取り入れるようにしましょう。